・令和元年度(第20回)技術担当者会議報告


1.日時:2019年9月25日 14:30~17:00

2.場所:ハーネル仙台 2階 松島

3.次第:

(1)開会の挨拶:(14:30~14:40)

(2)講演会

講演1:(14:40~15:40)
演題:災害に学び災害に備える
講師:岩手県岩泉町 危機管理監 佐々木 重光 氏

講演2:(15:40~16:50)
演題:最近の3つの大地震における造成宅地被害の特徴とメカニズムについて
講師:株式会社復建技術コンサルタント 防災技術部技師長 佐藤 真吾 氏

(3)閉会の挨拶:(16:50~17:00)

(4)懇親会  :(17:15~19:15)  ハーネル仙台 5階

4.会場状況

5.参加者:

建設コンサルタンツ協会 東北支部協会員 54名

6.建コン担当者:

構造専門委員会:北原 一彦/三浦 俊史/石橋 努
河川専門委員会:堀合 孝博/伊藤 竜一/村上 幸治/遠藤 伸二/佐藤 円

7.講演概要

災害に学び災害に備える

 岩泉町における平成28年度台風10号の災害の経験と対応、さらに東北地方太平洋沖地震の際の対応など、現地で実際に行われた活動と今後の防災への取り組みを講演頂いた。

②最近の3つの大地震における造成宅地被害の特徴とメカニズムについて

 東日本大震災、熊本地震、北海道胆振東部地震の宅地被害の特徴を地震規模、地形・地質と関連付け講演頂いた。また、宅地被害に関する自治体の取り組みを紹介頂いた。

 

8.質疑応答(主な質問)

①災害に学び災害に備える

 Q1:平成28年度台風10号の災害の初動対応について教示いただきたい。
A1:消防署に参集後、被災箇所等確認の上、幹部職員と協議し署内の部署配置を決めた。

②最近の3つの大地震における造成宅地被害の特徴とメカニズムについて

 Q1:宅地等被害の復旧に係る助成金の個人負担率の違いについて教示いただきたい。
A1:自治体の熱意ある陳情の結果であり、さらには個人宅地被害の復旧に対する国等の認識が、継時的に変化したことによる。 

9.所感

 「災害に学び災害に備える」では発災後の現場写真をもとに臨場感のある説明をしていただき、緊張感をもって話を聞くことができた。また、防災計画を考える上で、地形、地質、気象が重要であること、公助の果たす役割の限界を認識できた有意義な講演であった。

 「最近の3つの大地震における造成宅地被害の特徴とメカニズムについて」では、3つの地域における地震被害の特徴と復旧対応を紹介いただいた。地震による宅盤被害等は繰り返し発生している場合があり、災害情報のアーカイブが必要であることを認識できた有意義な講演であった。