1.日時及び講義項目
第1期 | 10月 8日 | : | 9:00~12:00 | ①河川計画概論(基礎知識、治水計画の手順) |
13:00~16:30 | ②河川計画・演習(護岸設計) | |||
第2期 | 10月29日 | : | 9:00~12:00 | ③河川計画概論(基礎知識、治水計画の手順) |
13:00~16:30 | ④河川計画・演習(護岸設計) |
2.場所
公益財団法人 岩手県土木技術振興協会
3.参加者
10/ 8 | : | 26名 | ・・・ | 岩手県職員 |
10/29 | : | 28名 | ・・・ | 市町村役場等職員 |
4.建設コンサルタンツ協会 講師
① | (株)東京建設コンサルタント | 今野 篤 |
② | (株)エイト日本技術開発 | 村上 幸治 |
③ | 東邦技術(株) | 佐々木 誉 |
④ | 八千代エンジニヤリング(株) | 秋山 和也 |
5.講義内容
河川計画概論 | ⇒ | 治水計画・河道計画・その他基礎知識に関する講習と、演習(合理式等) |
河川計画・演習 | ⇒ | 災害復旧における護岸設計の考え方の講習と演習(護岸設計) |
6.報告者記(講師感想)
【第1期】
○河川業務経験者は数名(冒頭挙手により確認)でしたので基礎的な用語から、少し時間をかけて説明を行った。基礎的な用語に、相互に関連性を持たせて理解してもらえるようにした。解説の後、質問の時間を設けたが質問は無かったので、理解度や興味は不明でした。
○治水安全度や余裕高等の河川の規模等に応じる諸元については、近場の河川での適用をイメージできるよう、岩手県内の主要河川の諸元や事例を上げながら説明した。
○演習問題では、どのような流れで考えれば答えを導出できるのか、回答手順(検討手順)について、全ての問題で解説を行った。
○河川計画・演習の演習問題では、昨年の担当者のアドバイスをもらって、条件(護岸形状)の単純化による作業手間の軽減と段階的な解答の解説により方向修正を行い、設計の流れと本質的な内容を理解できるように進めた。また、段階的な解説に際して、演習の進捗状況は巡回し把握するように努めた。
【第2期】
○市町村の道路系の方が多く、河川行政の経験が無い方が大多数であった。河川の専門用語や知識がない方でも極力わかってもらえるよう、基本的な事項についてかみ砕いて説明を行った。
○また、市町村は河川占用者となる機会が多いと考え、占用工作物の維持管理についての話を交えることで、市町村職員にとっても有意義な講義となるよう配慮した。
○説明を聞きながら、メモをとったり、うなずいたりと熱心に聴講してくれている受講者もいた。講義後、質問にきた受講者もいた。
○河川行政に関するタイムリーな話題として、「気候変動を踏まえた水災害対策のあり方について」の答申概要を紹介した。
○テキストにない説明・解説(流域治水に関する考え方・堤防破壊のメカニズムの解説)を行うなど、退屈な講義とならないよう工夫した。
○図面作成の演習では、横断図作成の際の護岸ブロック形状を単純な形状にするなどして、作業手間を軽減した図面作成実習を行った。
○また、画面や黒板に図面作成手順を示して、同時進行的な進捗で図面作成を行った。但し、過去に同様な図面作成経験のある受講者には先行して作業実施してもらうようにした。このため、スムーズな図面作成を行えると同時に、受講生全員に作成手順を把握してもらえたと考える。
7.研修の様子
① 10/8 午前 (今野委員) | ② 10/8 午後 (村上委員) |
③ 10/29 午前 (佐々木委員) | ④ 10/29 午後 (秋山委員) |