平成29年度(第18回)技術担当者会議
1.日時:2017年9月20日 15:00~17:15
2.場所:パレス宮城野 2階 はぎの間
3.次第:
(1)開会の挨拶:(15:00~15:10)
(2)講演会
講演1:(15:10~16:10)
演題:地盤や建築物に関する裁判状況
講師:日本弁護士連合会・消費者問題対策委員会元委員長(元土地・住宅部会長)
弁護士 吉岡 和弘 氏
講演2:(16:10~17:10)
演題:空間情報の最新技術動向
講師:株式会社パスコ東北事業部技術センター
副センター長 熊谷 幸也 氏
(3)閉会の挨拶:(17:10)
(4)懇親会:(17:30~19:30)
パレス宮城野3階けやきの間
4.会場状況
5.参加者:
建設コンサルタンツ協会 東北支部協会員 77名
6.建コン担当者:
道路専門委員会:深瀬 貴之/児玉 浩行/大澤 昭久/渡邉 智明
地盤専門委員会:菖蒲 幸男/今村 隆広/橋尾 宣弘/舩山 淳
7.講演概要
①地盤や建築物に関する裁判状況
地盤や建築物に関する裁判状況として、「法律構成」「瑕疵の判断基準」「最高裁判決事例」「最高裁判決を踏まえた地裁・高裁判決事例」「東日本大震災判決事例」等について講演頂いた。
②空間情報の最新技術動向
空間情報の最新技術動向として、「空間情報に関する動向(高精度化、3次元化等)」「空間情報の活用例(防災対策、文化財関連等)」について講演頂いた。
8.意見・質問
①地盤や建築物に関する裁判状況について
Q1:各機関で制定している設計基準は法令及び通説的仕様基準として認められるか?
A1:明言は出来ないが道路土工等の基準と同等以上であれば通説的仕様基準として扱われる可能性は高い。
Q2:新しい知見があるにもかかわらず技術基準が更新されていなかった場合、基準の作成機関が責任を問われることになるのか?
A2:問題が予見できたかが裁判において議論になる。国家賠償に発展する可能性も想定される。
②空間情報の最新技術動向について
Q3:レーザー測量の精度向上により、縦横断測量に対応出来るか?
A3:縦横断測量に対応するには非常に多くのデータ量が必要となる。PCスペック、テータ量、CADソフトの向上等により今後対応可能となってくる。
9.所感
「地盤や建築物に関する裁判状況について」は日常業務では得られない情報のご提供を頂いた。また、「空間情報の最新技術動向について」は今後より進む空間情報に関する最新情報をご提供頂き有意義な講演内容であった。